音楽舎now


このコーナーでは今「音楽舎」でどんな話が盛り上がっているかをランダムに紹介していきたいと思って
います。なお,文責は全て私にありますのでご批判等は全てメールにてご連絡下さい。
 
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シャープ1ビットアンプ試聴レポート(2000.4.29)
4月22,23日の両日音楽舎にて、シャープのデジタルプリメインアンプ試聴会が行われました。

当日試聴できた機種は、デジタルプリメインアンプSM−SX100及びSM−SX1−S。
SACDプレーヤDX−SX1−Sの試聴が可能でしたので、ごちゃごちゃ切り替えて聴かせていた
だきました。なお、試聴結果にあたってはあくまでも私個人の印象と言うことでご了承願います
\(__ )

今回の試聴ラインアップ
SP:タンノイカンタベリー15、ターンベリー
PreAMP:マランツ7
SACD:Marantz他

★デジタルプリメインアンプSM−SX100★
初めてこのアンプを聴いたのは99年11月福岡のオーディオフェアででした。そのときは、
素直な音という印象と今までのアンプとは違うロジックに戸惑いがあったことを覚えています。
自分なりの理解の範囲で言うと(誤解があるかもしれませんが)1ビットアンプ(シャープはこう
言っています)の場合、デジタルだろうとアナログだろうと入ってきた信号をとにかく高速に
演算処理を行いデジタル化してしまう。その後伝送・増幅されてローパスフィルターにて高音域
の粒子化ノイズを除去。その結果、アナログ信号に戻されて(濾過されて)出力端子に導かれる。
という理屈(らしい)。

ヒアリングの第一印象で「これ、いいねえ(*^,^*)」という言葉が漏れてしまいました。
自己主張が少なく、それでいて無味乾燥な音にならない。特にマランツ7をプリアンプにアナログ
を聴いた時は、リファレンスのサンスイB−209の肉厚のある筋肉質の音やカウンターポイント
SA−4のシャープでダイナミックな音とは異なり、マランツ7の音を素直に増幅させる、まさに
「アキュレート」な表現でした。この時ボリュームはMAX状態で完全なメインアンプ状態で試聴
しました。
なにより音が死なない。密度感が減らないと言うのが素晴らしかったです。ってベタボメ状態
('〇';)・・・
といっても、球のアンプと違い本当の生命感が再現されるかというと・・ちょと違う。
良くできたCGを見ているようなどこかに嘘が混じっているのでは?と疑わせる部分がほんのわずか
残っていました。
これは私の個人的な思い入れもあると思いますがヽ(´'`)ノ フッ…(笑)
ドライブ能力も、カンタベリー15をあれだけ鳴らせるのであればまずは問題ないレベルです。
実際昨年はB&Wの801を鳴らしてみせてましたので・・・。
シャープの開発陣の中には余程オーディオセンスの良い方がいらっしゃるのでしょう。ここまで練り
上げて製品として発売されるとは正直驚異です。100万円のアンプとして立派に通用すると思います。

★SM−SX1−S&DX−SX1−S★
こちらのペアはターンベリーに接続されていましたので、差し替えながらSM−SX100と比較試聴
いたしました。
残念ながら、さすがに半額以下の価格差は激しくSM−SX1−SではSM−SX100のような密度
感の高さは再現できません。どこか雰囲気がよそよそしく普通の半導体アンプのような表現が目立
ちます。表現力が足らないと言うか、一面的な表現しかしないというか。ま、SM−SX100が良すぎ
たということは言えると思いますが('_'ゞ−☆

これは両方の機種について言えるのですが、デジタル伝送とアナログLINE入力と聴き比べたので
すがなぜか私にはアナログLINE入力の方が聴き馴染んだ感じがしました。
当然だとは思いますが、デジタル伝送(今回はCD→AMP間)の方が音の分解能も良く細かい部分
まで再現可能です。
が、アナログ入力の持つ中域の厚みがなく、音楽が無気力に聞こえる面があります。仕事として聴か
なければならないとしたらデジタル伝送ですが趣味として夜聴く分にはアナログ入力で十分満足です。
おまけとして付いていればラッキーと言う程度ですね(@_@;)

今回のヒアリング評価価値が不変であるとは限らないことをここで強調しておきます。
と言うのは2年後の2002年までにシャープは1ビットアンプ「市場」を下はPCのサウンドカードから
ハイエンドオーディオまで立ち上げようとしています。
と言うことは、SM−SX100はあくまでその試金石、エヴァンゲリオンの零号機に過ぎないかもしれま
せん。
とにかく音質全力投球。「ハイエンドオーディオのお墨付きが欲しいのヨっ。そしてサ、ゼネラルオー
ディオ、カーオーディオと進んで全部の家電品に組み込んで他社からはパテント料取ってウハウハ
だわさ・・・」という呟きがどこかからか聞こえてきそうです(笑)。
個人的には現在のカーオーディオの仰々しさ、もはやオーディオと呼ぶにも躊躇するケバケバしさには
辟易していたので、そのような呟きも返しておきますが・・(爆)
はたして、来年(2001年)の今頃どんな新機種が出ているのでしょうか?1ビットアンプの未来に大いに
期待出来る評価が出て自分自身驚いています。吉田さんも「おもしろい」という表現をしてました。半導体
が真空管に置き換わって30年程たちましたが、ついにデバイスとして第三世代(1ビット)に変わるときが
来たのかな?
と大それた事をふと思う試聴会でした。

新基軸採用オーディオケーブルその後(2000.2.12)
先日ご報告した
新機軸採用オーディオケーブルについてはその後着々とバージョンアップが
進んでいるようです。昨年秋、1セットニューバージョンをお借りして長期ヒアリングテストを続行
中です。中間報告です。

構造的には前回の構造と大きな違いはないのですが、同軸構造かそれに近いようになりました
(形状はどちらかというと小判型。間には空気層があるが詳細については不明('_'?))。

実は交換後すぐの評価はあまりよくありませんでした('_'ゞ−☆情報量が見かけ上(耳当たり上)
少なく聞こえ、低域の分解能が悪く思えたモノです。そこでテストは中断。2ヶ月ばかりほってお
きました。1月に入り、部屋のセッティングとSPの置き方を調整し、今までのSPの前に出る傾向
の音から後ろに並ぶ音へと傾向を変更。その際モノは試しにと言うわけで再度登場してもらった
わけです。

驚いたのは、前回気がつかなかった音像定位のフォーカシングの確かさ。SPの後ろに綺麗に定
位します。音のバランスは若干高音域が勝っていますが、これはプリアンプ内部配線の銀線のせい。
音の細やかさ、繊細さにおいてはリファレンスの1.25スクエア銅平行線(要は電灯線です('O';)
に比較すると明らかにこちらが上。
中低音域から下の低音域あるいは最低音域も量感は十分。
印象をまとめると、音のエネルギーバランス自体は悪くないのですが、中音域のエネルギー感が
相対的に不足。その為、フラットな印象ですが情報量不足に聞こえる。しかし、周りの機器とのチ
ューニングを細かく整えると情報量も増えて聞こえ、密度感も上がると。
どちらかというと、エネルギー感より分解能に優れていて、下のシャープのデジタルアンプなどに
はベストマッチすると思われます。

ケーブルのヒアリングテストって難しいっすね( 'o')

料理の調味料のようにそれだけでは音質の決定要因にはならないため、全体のシステムバランス
とヒアリング印象が大切になってきます。今回のケーブルもまだ不満点があります。それは音の温度
感。どことなくクールでリファレンスのウォームな感じとは対照的。ここを全体のシステムの中でどう
折り合ってチューニングしていくか。
ケーブル評価ってそれこそ「一筋」ではいかないですね。

ともあれ、このケーブル。今後もバージョンアップを続けるはずです。
諸刃の剣の銀線ケーブルと今までの音像定位のイメージを覆す新機軸採用オーディオケーブル
ケーブル自体では音質は根本的に変化しませんが、音の印象は大幅に変化します。
オーディオのおもしろさでもあり、不思議なところです。
音楽舎特製ケーブルの価格表はこちら


シャープデジタルアンプその後(2000.1.29)

上記デジタルアンプを試聴して2ヶ月が経とうとしていた頃。吉田さんから一本の電話が
ありました。
「あのデジタルアンプ今日シャープが持ってきたよ!」(ありゃ('_'?)声が弾んでいる)
「聴いてみたよ〜!!」(ありゃ、きっとメタくそ言ったんだろうなあ・・・)
「初めプリメインとして聴いたときは綺麗な感じが好感持てたけどで個性がなかったね。」
(ほらね、、吉田さんの好みには絶対合わないんだから( 'o'))
「それでね〜アッテネータ全開にしてパワーアンプとして使ってみたのよ・・・・」
なに〜!!('〇';)グェッ)
「マランツ7をプリとして使ってアナログLP聴いたのよ。そしたら昔のマークレビンソンの
ようなコクが出てきたのよ!メーカーの方もビックリしてねぇ」(そりゃそうですわな(@_@;)
「非常にワイドレンジで素直。いやあ、真空管とはまた別な凄い音で鳴っちゃって自分でも
驚いている。半導体、MOS−FETの音みたいだねえ。こうなると他のメーカーも大変だ
わなぁ( 'o')」(おぉ、そこまで言うかぁ(!o!)オオ!)
「今度試聴会やることになった。ホームページにもその旨書いといて。」(なんと〜!!!)

というわけで、デジタル(パワー)アンプSM−SX100の試聴会が行われます。
マランツ7をプリアンプとしてデジタル変換したサウンドはどう聞こえるのでしょうか?
まだ先(4月頃)の事ですが、とても楽しみです。



シャープのデジタルアンプ(99.11.29)
先日ベスト電器のオーディオフェアでFAVで評判になっていたシャープのデジタル
アンプの試聴会などもやっていましたので、久しぶりに行って参りました。

第一に感じたのは、熱気がなく寂れた感じがしたこと(O.O;)(o,o;)

本当にこれがオーディオフェア?と目を疑いました。
出展内容もただ並べて展示してあるだけ・・。
おーい音くらい聴かせてくれ〜い!っと思ったら奥の方で評論家の先生の公演中(^^;;;
それなりにおもしろかったのですが、客のノリがちっとも良くない。もっと盛り上げなくちゃ(^O^)
おまけにセミナーが終わると皆さんさっさと引き上げるんですねえ(@_@;)

神戸にいるときは、終わってからが勝負。セミナーの後ガンガンメーカーの技術の方と話を
してました。で、今回もそおやってシャープの企画の方と話をしてやっとデジタルアンプなる
もののイメージを自分で理解することが出来ました。要はデジタル信号とアナログ信号をごっ
ちゃ増幅してデジタルノイズだけをノイズフィルターで除去するという、、簡単と言えば簡単。
発想の転換とデジタルに明るい過去のしがらみがないメーカーだから出来る、非常にシステ
マチックな考えだと思いました。

まず、音質的に評価がシビアなハイエンドオーディオで一定の評価を得る。その後カーオー
ディオやゼネラルオーディオに参入。当然PCのサウンドボード等も市場としてみているはず
です。デジタルアンプの場合アナログアンプと異なり音質に影響を与える部品数は圧倒的に
少ない=ローコスト化が可能。ということで、将来的にはアナログアンプを駆逐し、デジタルア
ンプが主流になるというシナリオをシャープは描いています。
シャープの思惑通り進むのか・・それともアナログアンプの巻き返しがあるのか。

結果は何年後かにははっきりするはずですが、個人的に言えばチューニング部分が多い
アナログアンプの方が好きです。しかし、デジタルアンプにもチューニング部分がゼロとは
言えません(アナログフィルター部分)ので今後のシャープの動向には注意していきたいと
思います。



電源対決(99.8.24)画像はこちら
株式会社電研という電源を専門とする会社さんからメールをいただきました。
とても凄い電源装置があるそうです。機会があれば試聴させて下さい。という返事を
出しましたら、なんと快く貸し出しをしていただきました\(^o^)/
これを機会に最近音楽舎で流行っている巨大トランスとの比較試聴といこう!という
ことで吉田さんとじっくり聴かせていただきました。

お借りした電源装置DA7080と音楽舎常設の重量30kgの電源トランスとの比較と
いう形で試聴しました。
試聴機器ラインアップは次の通りです。
スピーカーB&W N801S
PowerAMP山水B-209
PreAMPマランツ7(音楽舎バージョン)
D/AコンバータマランツProjectD-1
CDトランスポートCEC TL-1
画像はこちらに用意してます
この中のプリ・コンバータ・トランスポートの電源をそれぞれ電源装置から取り出し
ました。

さて、結果から先に申し上げますと、一言で「効果は大変大きく、トランスかパワー
サプライかは好みの範疇」ということになります。

効いてみてすぐ気が付くのは、音のレンジ感が上下にぐっと広がった感じがします。
また、低音の響きがより正確になった感じで鳴ります。音に陰影感が増し、音像が
より立体的になります。

CSEなど今まで聴いた電源装置は、どちらかといえば高音域がなめらかになるだけ
で、効果を感じることは感じましたが常用するほどのことはないか(^^;;と、思わせる
ほどのモノはなかったのですが、今回は全帯域にわたり、しかも大きな効果が現れ
ました。

トランスとの比較ですが、差がかなり肉薄しています(^^;;
中低音域の密度感はDA7080が上です。
次に低域の肉厚感、あっけらかんとした音のぬけ、音離れの良さはトランスでしょう
吉田さん曰く「DA7080はクラシックや声楽には向いているね」ということでした。

今自宅でつないでいるのですが、ゲーリー・カーのコントラバスが、今まではチェロ
クラスの大きさだったのが、より実像に近寄ったように思えます。やはり、中低域の
効果が大きく、人の声がより一層生々しく響くようになりました。

音的には電源装置DA7080の方が正確に出している感じです。
インバータで60Hzの周波数の電源を再創成してるほうが正確なのでしょうが、ここで
考えなければならないのが、その機器が開発された時点で本当に60Hzで音をチュ
ーニングしているのか?という点です。
もちろん機器自体の性能は100%発揮されたでしょうが、逆にその機器の音の
チューニング度合いまであらわにされてしまうというのは、皮肉といえば皮肉ですね。

快く試聴機貸し出しの手配をしていただいた電研の蝦名晶子様。ありがとうございました。



カンノアンプ新型300Bシングル(99.4.10)
北九州にあるカンノ製作所は知る人ぞ知る真空管アンプメーカーです。
ウェスタンエレクトリックを規範とした設計とトランスまで自社製造出来る技術力
は世界レベルで評価されています。偶然カンノの新製品300Bシングルアンプ
とプリアンプを聴く機会を得られましたので少し書いてみたいと思います。

プリアンプ(ライン専用)、パワーアンプ共ステンレスの筐体に身を包みなかな
かゴージャスな雰囲気です。デザイン的にはいかにもアンプ!といった感じでど
ことなく無骨。悪く言えば野暮ったい。三栄無線のアンプキットでさえ最近はス
テンレスですからもう少しなんとか(^^;;
プリ〜パワー間はバランス接続でまず試聴。ケーブルは添付のバランスケーブル

とても清楚で素直。300Bという球はある意味じゃじゃ馬的(特性ではなく固
有の音質があるという意味です)要素があると個人的には思っているのですが、
その個性を殺さず、かといって個性をあまり主張させずバランスを取った感じで
す。とてもバランスがいい。チェンバロとかの撥音弦楽器でも例えばTriのキ
ットなど「これぞ300B!」という感じで球を鳴らす音づくりをしているよう
に感じているのですが、それが子供のように感じられます。
トランスなどの材質にディポンのコーリアンを使用しているそうですが、あるい
はこれが原因でしょうか?
シングルアンプでこれだけ自分を主張しないアンプも珍しい。むしろFET的な
色づけを極力排除する方向にコンセプトを持っていったそうです。
じゃあ真空管の音がしないか?というとけしてそんなことはありません。きちん
と300Bの高音の色気といった物を表現してくれます。
吉田さんが言われていましたが、二十歳くらいの無垢なお嬢さんといった感じの
育ちがいい、無垢な音が楽しめます(何を持って無垢というかはこの際おいとい
て・・・)
その後音楽舎のケーブルに変更。闊達さ、おきゃんなイメージが乗り、これはこ
れで魅力に感じられました。
さて、問題はこの300Bシングルアンプ。売れるかどうかという問題になりま
すが・・(^^;;
難しいですね。個人的には気に入ったのですが98万円という価格を聞いて唸っ
てしまいました・・・。
貴族の令嬢を嫁さんに貰うみたい(^^;;とても躾が良くて才色兼備。いい人
なんだけど、存在感というか人間的な毒が希薄。個性はそこそこあるんだけど。
なにかが足りない。具体的には言えないんですがそんな感じです。

考えてみれば今の世の中毒が溢れているので一服の清涼剤としてはとても有用で
す。が、いつまでもアルプスの山の中で暮らしていく訳じゃないんだから、がん
ばってもっと人間くささを身につけて欲しいなあ(^^;;

ちなみにプリもパワーも試作機ということでチューニング途中とのことなので製
品版ではまた違った一面を見せてくれるかもしれません。


音楽舎特製ケーブルの反響と新基軸採用オーディオケーブル(99.3.14)
今更なにを・・と常連の方々は口にされますが、音楽舎特製ケーブルにちょっとした反響が全国から寄せ
られています。
寺島靖国氏が『九州のケーブル』と呼んで音楽舎のオリジナルピンケーブルを紹介したからです。
(季刊オーディオアクセサリー誌1999 SPRING 92号P.358参照)。
良かった・悪かったという評価以前に私は最初から「このケーブルは諸刃の剣です!」と何度も書いてきま
した。使いこなしが非常に難しい。でも良い場合は滅茶苦茶変わります。歪み感の減少。レンジ感の拡大。
音楽の重心が下がる。という3大特徴を持っています。
それを一概に切り捨てられても自分の使いこなしの浅はかさを暴露しているような(~_~;)気がします。

さて、実は今現在音楽舎では「新基軸採用オーディオケーブル」としてまったく違ったアプローチでケーブ
ルを試作中です。
既に「マスター市村」こと市村成人氏より試作品ヒアリングレポートもいただいておりますので、ご紹介させて
いただきます。

"新基軸採用オーディオケーブル"

ジャズ・オーディオ評論家の寺島靖国氏が『九州のケーブル』
と呼んでこっそり愛用している音楽舎のオリジナルピンケーブ 
ル(季刊オーディオアクセサリー誌1999 SPRING 92号P.358参照)。
このケーブルに挑戦状が届きました。
差し出し人は某大学で教鞭を執る教授。
音楽舎の吉田さんはさっそく教授の理論をもとに二種類の試
作品ケーブルを完成させました。
ひとりでも多くのひとに聴いてもらい、審判を仰ぐべき内容を
持っていると考えたからです。
そしてこの度のこの試聴に私も参加させてもらいました。
以下にその感想を記します。
尚、このケーブルのモニターを希望される方またさらに詳しい
内容について知りたい方がいらっしゃいましたら遠慮なく音楽
舎までお問い合せ下さい。
なにぶんどちらのタイプも一セットづつしか現物がありません
ので順番待ちとなるかもしれませんが、皆さんの忌憚のない意
見が貴重な参考資料となって理論にフィードバックされる事で
しょう。
もしかしたら熊本からまたひとつ"とんでもない"ケーブルが
生まれるきっかけとなるかもしれません。
                                   
                                    平成11年3月9日記

【タイプT】 リボン型ピンケーブル
 直径300ミクロンの線材(カーペットの上に落すと探すのに
 一苦労するほど細く、爪で弾くと髪の毛のように丸まってしま
 う弾力性を持つ。材質は非公開)をテフロンテープでシールド
 したものを使用。
 マイナス側には銅箔(幅3cm長さ1m)のリボンを用い、
 これらをポリエチレンの蛇腹で袋打ちしたフラットタイプのケ
 −ブル。
 一見したところ紙のように平たい黒ヘビ。
 蛇腹の隙間からは赤銅色の中身が覗いている。
 試聴した感想は、
 @一聴して音楽の表現がはなやかになるのがわかる。
 A余韻がスーッと伸びていく感じ。
 BタイプUに比べスピード感に勝る。
 Cスピーカーの間に菱形の音場が生まれる。
 などがあげられる。

【タイプU】合成樹脂ピンケーブル
 タイプTと同じ線材を用いているが、こちらはマイナス側にも
 この秘密の素材が使われている。
 RCAジャック(WBT製)と線材のハンダ接合部を合成樹脂
 で固めて強度を持たせた以外、外見はごく普通のピンケーブル。
 感想は、
 @個性的な表現の偏り。
 A音楽に深い陰影感をもたらす。
 BタイプTに比べ情報量が多い。
 Cスピーカーの間に正三角形の音場を描く。
 といったところ。

 まずタイプTを試し、次にタイプUを聴いてみました。
 上記の感想はその順番で聴いた時のものです。
 ところが困ったことに逆の順番で聴いてみるとまた違った印象 
 が得られました。
 すなはちタイプTで感じたはなやかさは『誇張』に感じられ、
 タイプUには音楽の『重苦しさ』が気になってくるのでした。
 
 
 モニターを引き受けたからには、色々な状況下で聴く事が肝要
 と思い、仕事でくたびれた時も風邪薬でハイになっている時も
 試聴を続けましたが、こうも聴くたびに新たな発見があると一
 概に判断を下せないなというのが正直な気持ちです。
 皆さんの評価に期待したいところです。
 ただひとつ強調したいのはタイプTがトランペットやピアノと         
 いった各楽器の音を空中で『調和』させるのに対し、タイプU
 はヴォーカルさえもまるで一つの楽器のように『主張』させる
 といった際立った個性の違いがある点です。
 各帯域にわたってそつのないタイプTに比べ、タイプUには中
 音域にエネルギーの偏重があるのか、モダンジャズのファンに
 とってなんとも名状しがたい『おいしい』部分がある事も付け
 加えておきます。
                                                     以上
 
 試聴盤:
   神村英男      『ミリオン』(東京サウンドシティ)
   レイ・ブラウン『レイ・ブラウン&ヴォーカリスツ』(TELARC)



金太郎アンプ完成す!(99.2.6)
NiftyServeの「FAV」で知り合った金太郎様こと山本さん。
真空管に惚れ込んでついには自作アンプ製作にまで手を染められました。
ご存知TRIの
REVOLUTION VP−Mini88です(¥48,000)
KT88という名真空管を基板に組んでいく割と組み立てやすいキットアンプです。なおかつ音の方も
それなりに鳴ってくれますので、初心者向きといえます。
今日は最後のワイヤリング(配線)の日でしたので一緒に作業を見てました。
配線は山本さんご自身もされていたのですが、初めてということもあり、伸びたラーメン状態(^^;
先生役の吉田さん自ら2時間程かけて作業されました。やっと終わって火をいれる時になるとドヤドヤ
と常連さん方が到着(おひおひ(^^;)。
チェックもそこそこにいきなり試聴会と相成りました。
早速マライヤ・キャリーのCDをかけてみます。
いやー、驚きました。初めての製作で吉田さんの手が入っているのは当然ですが、しっかりと以前聴
いたVP−Mini88(音楽舎スペシャル)の特徴を見事に再現されています。6V6の中域の品の良さや
6BQ5のドスのきいた低域とは違い、肉太ですがさわやかな5極管の音です。色彩感も結構あり、これ
だけ聴けば他にはアンプが要らないようなリッチな音がします。
同席の常連の方々も同意見でした。
とてもキット第一作目とは思えません。山本さんご自身も大満足のご様子でした。
製作して火を入れて10分でこれですから、エージングが完了し、Vp−Phonoプリアンプとペアを組
んだら多分40万円クラスまでのアンプは必要ないんじゃないだろうかと思いました。
実は下で紹介させていただいたVp−Phonoプリアンプは今現在山本さんがご使用中でして、その日
は早々にやってきそうです(^○^)



TRIminiシリーズと東一電機のビタミンQ(98.11.22)
久しぶりに音楽舎に行くと
TRI(トライオードサプライジャパン)の真空管アンプシリーズがズラリ!
VP−Miniと呼ばれる10万円以下のローコストシリーズです。
キット価格¥58,000のVp−Phonoプリアンプメインはmini300(キット球無し¥78,000.)
が組みあがっていましたので試聴してみました。
SPはエクスクルーシブ2251です。
ハム音が聴感上ほとんどありません。これって凄い・・・普通は少しは気になるのに(^^;中を覗くと、
うむむ、信号ラインがきれいにワイヤリングしてあります。糸は手術用のものとの事。おまけに背面の
信号入出力端子近辺は銅パイプを使って見事にアースラインを形成しています。「こりゃあ、ハムなん
て出ないわな・・・」にやにや笑う吉田さん§^。^§部品も真空管は12AX7はムラード製。12AU7は
6189(フィリップス)。
サウンド面での特徴としては非常に骨太です。低域の量感はそんなにないんですが、しっかりと締まっ
ていて弾む感じが良く出てきます。高域は300Bというか3極管の特徴である華やかさが出ています。
倍音が伸びる感じがする。初めはTU−870(エレキット)で鳴らしていたのですが、Mini300に交換
したとたん格の違いを見せつけたのは立派でした。大音量でガンガン鳴らしてスカッとした音の抜けを
楽しむより、濃密な音楽表現を小音量で再現する方が得意です。音が痩せない。私にとっては自宅の
システムに一脈通じていて親しみやすかったです。(当然か(^^;)シルバーナイトというイギリスのアンプ
(同じ300Bシングルアンプ)と比較試聴すると滑らかさでは負けますが、力強さではこちらの方が勝っ
ています(^○^)
さて上記のサウンドがキットで買ってきてすぐ出るかというと出ません。絶対(^○^)。吉田さんあるいはしっ
かりとしたアンプ製作者の方が組んで、チューンアップしないとオリジナルのままでは価格なりのキットでし
かありません。でも、自分なりにチューンアップを施せば、それなりにレベルアップが出来るということは確
かです。音楽舎ではその為のチューニングパーツの入手も可能です。
その第一弾がTONEFACTORY(東一電機株式会社)のコンデンサ。特にビタミンQオイル含浸のもの
です。ビタミンQというとスプラグが有名ですが、資料によれば含浸オイルの名称とのことです。最近のスプ
ラグのビタミンQはなんと日コン製とのことです。
さて、実際に使用してみての感想です。
日コン製ではなくオールドタイプのビタミンQとの比較ですが、一長一短のレベルです!中高域の素直さ、
伸びはTONEFACTORY製の方があります。しかし、どこかもっさりした反応の鈍さが少し気になり2,3日
鳴らしてみました。すると・・レスポンスも向上して反応の良い、低域から高域まで素直で肉厚なサウンドを出
してくれるようになりました。
実際問題としてスプラグ製のオールドタイプなんて、寿命が来てリークいることが多く、さりとて日コン製のも
のは価格が高すぎる割には、音は今一つというときには好適な選択ではないでしょうか?
さて価格ですが・・・・1000V耐圧の0.1μFで¥400/個!!!!(@_@)
日コン製が約¥2,000/個ですから、いかにコストパフォーマンスが良いかお気づきでしょう・・・。
下記に価格表と連絡先をご紹介いたします。
品名
耐圧
容量(μF)
価格
ビタミンQオイル含浸
アルミケースチューブラ型
オールドタイプ
(容量偏差±10%)
1000V
1000V
1000V
630V
0.047
0.1
0.22
0.47
¥300
¥400
¥500
¥600
錫箔巻きPPフィルムタイプ
テープラップ・チューブラー型
(容量偏差±5%)
1000V
1000V
750V
630V
0.05
0.1
0.2
0.5
¥1,000
¥1,500
¥2,000
¥2,500
シルバーマイカタイプ
角型樹脂ケース入り
(容量偏差±5%)
1000V 0.05
0.1
¥4,600
¥5,400
オイルフィルムコンデンサ
3端子ブロックタイプ
角型メタルケース入り
700V10+50+50
¥9,500
オイルコンデンサ
錫箔巻きオイルペーパータイプ
角型メタルケース入り
1000V
630V
10
10
¥12,000
¥8,100
発売元 TONE FACTORY 東一電機株式会社
〒214-0008 神奈川県川崎市多摩区北浦2-18-8

п@044-944-3444  fax 044-944-3445

担当 西隈さん 下田さん

 



アナログ復活!(98.10.25)
音楽舎の話題ではありませんが、私のアナログシステムが復活しましたのでご報告
いたします。(^^;
今までオルトフォンRMG212をトーンアームに使用中でしたが、よる年波には勝て
ず、とうとうカウンターウェイトとアーム軸受けを接合する部分がボッキリ折れてしまい
ました。修理を試みましたが素材そのものが経年変化でボロボロの状態でやむなくリ
タイヤしました。
代わりのアームを買うにも金がない状態でしたし、アームに何万も金を使う気も正
直ありませんでしたので、必殺頼み込み&困ったときの音楽舎おなじみさん攻撃!?
で、なんとか探してもらったところ、細川氏(マランツ7のオーナー。「
再びマランツ7
について(98.8.10)参照」より「グレースG840で良かったら余ってるんであげる」
というありがたいお申し出がありまして、めでたく先日引き取ってまいりました。清掃作
業の後、LUX PD441に多少手直しして取り付けました。
そして、これもYAHO様(FAVアクティブ「YAHO様来熊記念音楽舎オフ(98.2.
8)参照)よりお借りしていますオルトフォンSPU−GEを装着して試聴。G840は軽中
量級カートリッジ用なのでバランスが取れませんので、やむなくオルトフォンのアーム
取り付け金具をカウンターウェイトに取り付け強引にバランスさせてます。
やはり前に比べると低域というか中低域の充実感というのは今一つですが、代わりに
音に安定感が出ています。これから時間をかけてチューニングしていこうというところ
です。
なんにしても、なんとかアナログが聴けるように復活いたしました。細川様YAHO様
ありがとうございます。




6AQ5(ピカチュー)アンプ健闘す!(98.9.27)

久しぶりに音楽舎に顔を出すとおなじみさん総出演状態(^^;
足の踏み場もありません。
そんな中「おもちゃ持ってきたよ〜」と半ば強引に割り込んで持ちこんだのは
我が家のサブアンプ6AQ5シングルアンプです。
先日楠薫氏(FAVアクティブ)が来熊されたとき高岡氏(FAVアクティブ)
宅のJBLパラゴンで、ちょっち聴いてもらって結構鳴っていたので、少しいじ
ろうと音楽舎詣でと相成ったわけです。

丁度マランツのプリメインを聴いていたときだったので少々反則っぽかったので
すが試聴会に変更。
まずオリジナルを聴いてもらってから更なる進化を狙って店の片隅で改造に入り
ます。こういう時音楽舎ではみんなでワイワイガヤガヤとノウハウの教授会にな
ってしまいます。半田付けにしても横ヤリ入りまくりで作業しにくいこと(^^;

変更点は2箇所。入力ラインをシグナル、アースとも銀線からシグナルはウェス
タンの綿巻き線に、アースラインは銅の細いパイプに換装しました。前回の改造
時は銀線のワイドレンジ感に魅力を感じていたのですが、高岡氏宅のパラゴンで
はもう少し中低域の充実感を持たせた方が好印象になりそうでしたので今回の換
装になったわけです。

さて変更後の試聴。一同「おお〜」とうめいてしまいました。音の重心がグッと
低くなりボーカルが瑞々しく響きます。とても26800円也のアンプとは思え
ません。さすがに最低域までは再生は無理ですが、オーケストラ物などでも結構
鳴ります。改造前より中低域に重心がシフトしています(^O^)/
駄目押しに今まで拾ってきた(^^;初段の12AX7をSOVTEK製のマラ
ンツ7に刺さっていた物に交換してみると一段と音にまとまりが出てきました。

しかし、その後がいけない(^^;

吉田さんが組んだTRI300BパラシングルだのサンスイのB209だのとい
うとんでもない怪物を相手にしなければいけないのはポケモンクラスの私のアン
プには荷が重いっす。

というわけで名づけて(名づけるな(^^;)ピカチューアンプの改造報告でした(^^;

今度これ持って高岡氏宅にリターンマッチに参上するつもりです。



再びマランツ7について(98.8.10)

またマランツ7について話を聞く機会が得られましたのでご報告です。

7を三台持ってらっしゃる細川氏。音楽舎に一台持ち込まれてチェックされてました
ので,お話をお聞きしました。それによると,マランツの7。普通の機械設計者では
絶対やらない配線を行っているとのこと。なんと,アースラインが左右違うポイントに
落とされている!しかも複雑な経路で(詳しいこと説明されたけどイメージ湧かない
くらい複雑(^^;;)どうも一旦セレクタースイッチの一部に行って帰って来ているらし
い・・・)さらに!驚いたことに信号ラインの線材が左右違う!!

普通、僕らは一般的に左右の条件を統一したがりますが,マランツは遅延回路とい
うか電気的なサラウンド機構をしれっと50年近く前にやってたんですねえ(^^;;
オリジナル含めこの辺りは共通とのことなので結構裏では有名なのかもしれません
が,少なくとも私は初めて聞きました。それもフォノラインだけ上記の経路を取ってい
るのだそうです。

ということは、マランツ7型と呼ばれる回路は実はこういう実装技術も含めての回路と
いうことになります。細川氏曰く「マランツってヤツは,天才かキチガイばい(^^;;」
確かにそうでなかったら,あんな音聞こえんです(^^;;

数々のアマチュアの方々がマランツ7の模倣をされてますが,本当に実物を見られて
作られているのでしょうか?二次元の回路図のみで回路が判ったと思ってらっしゃい
ませんか?今回の話を聞いて,実物を見て実装状態を観察するということがいかに大
切かということを実感として思いました。

他にも7についての驚くべき事実は数多いらしいのですが,文献に残すべきですねえ。
既にマランツの技術者の方々も理解不能らしく,細かい部分はアマチュアというか7マ
ニアの方々の知恵に頼っているのが実状らしいです。

オリジナルもロットによって手が加えてあったり,元に戻っていたりと細かく見ればそれ
こそ1台1台違うと言えそうです。克てて加えてその後レストア作業を行ったモノなどオリ
ジナルとは全然違うモノになっている可能性が大いにあります。
というより、どれが本物なのだろうか・・(・・)?という話はまたいつか音楽舎でネタを仕入
れてきます。




我が家のTANNOY甦る!(98.7.18)

9年間使った家庭用TV(20インチ三菱)が寄る年波に勝てずついに根を上げた
ため,吉田さんに次期機種の選択を依頼。納品時に我が家の音を聴いていただ
きました。

前からというかYAHO様来熊記念新緑オフ(6月)から気になっていた低域の量感
不足(というか,低域のキレ,軽さ,の不足)を相談しました。すると,「そんなことない
よ。ここで聴いてごらん」とリスポジの後ろで立った状態で聴いてみました。
「あらら(^^;;ここじゃ出てる」「ということは・・・・」つかつかと吉田さんTANNOYの前
までくると「ちょっとそこで聴いてて」と言うが早いかTANNOY CHEVIOTをやおら
ぐいと抱え上げ(おいおい(^^;;)てみせたのでした。すると・・・・・

「低域が出てきたあああ!」なんと驚いたことに消えていた低域がそれこそどこからとも
なく現れて音楽を生き生きと奏で始めたのでした。
「これこれ!これを待ってたのよ!」「20cmばかり今の位置より上げてSP間隔ももう少
し広げた方がいいね」こういう時の吉田さんは横浜ベイスターズの佐々木より頼りになり
ます。
「んじゃ,今のP−610の位置だよね。ちょっと動かしてみる!」というわけで,二人でご
そごそ動かすこと10数分。再度試聴。
「で、出たああああ!!!」低域量感がこれでもか!とばかりに聞こえてきました。
「んん〜いいねえ!」と吉田さんもご満悦。

ベースとバスドラのドコ〜ン!とした量感。ううっ欲しかったんですよう(^^;;

しかし,なんで????
「低域がみんなリスポジの上通過してったんよ」と吉田さん。
「寺島靖国さんとこはここと逆でSP上に上げすぎて低域が上を通り過ぎてた。」
「低域が上を通り過ぎててたあ!!??」
「SPから出た低域が反射してリスポジの上に逃げてたワケ。立って聴いたら十分量感あ
ったんで,こりゃSP上げりゃ解決だと思ったんだけどドンピシャだったね。もう少しリスニ
ングポジションを上に上げる椅子使えば定位とかも良くなるよ。」

うっく(^^;;;;;;

かねて調整と称してSP位置をちょこちょこ動かして音が変わったと書いていた私っていっ
たいなんだったの?

というワケで今,落ち込んでる私を慰めるようにバッハのフルートソナタがLARRIEUの
演奏で心地よく鳴ってます。




4万円で真空管アンプを作ろう!(98.5.9)

うえだまゆみ氏(FAVの常連)と久しぶりに音楽舎を訪ねると,トライオードサプ
ライジャパンの新型真空管アンプを持って常連の方が来店。「やっとハムが止ま
ったよ。」とのこと。早速試聴会です(こうなるとみんな生き生きと乗り出すのよね
(^^;;)
一発目。うえだ氏のリクエストでアニメ「セイント・テール」 のサントラより。
ちなみにこのCD。吉田さんが気に入ってしばらくお店で鳴らされるとのこと。しかし
セイント・テールが鳴り渡るオーディオショップっていったい・・(^^;;
げげっ。音が新鮮!一音一音の粒立ちがはっきりしてる。5極管の良さの音の
キレも十分。
REVOLUTION VP−Mini88というそうな。
私の6V6もかなりなもんだと今まで自負してましたが,う〜ん強敵出現(^^;;
なんと!!この音で¥38,000!!!
上品さとかは別にしても十分10万クラスの音が楽しめます。
ただし、これには条件があって5月注文分まで。6月からは¥48,000に値上げ
されるそうな・・・・。

最近,KT−88を使ったお買い得シングルアンプキットって増えてきてて,ちょっと
調べた範囲でもA&M(エアータイト),三栄無線,そしてトライオードと三社から発売
済み。A&Mは国内生産の為、ちょっと高くて¥99,800。その代わり一番わかりや
すいマニュアル付。この会社。元をたどればラックスキットに行き当たるからは安心感
は一番。三栄無線は¥39,000。しかしシャシーがなんとステンレス!内部配線は基
板を使わない手配線(これはA&Mも同じ)だし,自分にとってはこれが一番組易そう
しかし部品とか色々手を加えてやらないといけないんで(もちろん音はそのまま組んで
もちゃんと出ます(^^))いい音にチューンするには若干時間が必要。
トライオードは音が出るまでの時間は一番短くて済むんじゃないかな?
なんたってプリント基板採用。これは初めてキットを組む人にとっては楽!

一言でまとめると,
A&M・・・・リッチな方のサブアンプ。
三栄無線・・・チューンアップ素材。
トライオード・・キット挑戦初心者向け。

という色分けが出来ると思います。

キットの注意点というか,何台か組んだ経験から一言。
説明書通りに組んでもいい音にならないのがキットの難しいところでもあり,楽しいとこ
ろ(^^;;

前述のトライオードにしても,ハムを消すまで一週間ほどかかったそうです。ポイントは
アースラインだったそうな。
最終的にはmm単位で位置を決め,基板から入力側にアースラインを落として解消した
とのこと。これは組んだ人にしかわからない楽しみであり,苦しみでもあります。

部品交換でお手軽にパワーアップも計れますが,やはり基本性能がきちんとしてないと
効果は出ませんわね(^^)

同じアンプキットを買われた方の中には発煙とか,球を落として割ったとか,悲しい体験
をされた方も居られるそうです。

やはりなにかあったら気軽に相談でき,しっかりとした技術を持ったショップから買うのが
常識ですね。これ,キットに限らずですが・・・・・
他の店で買ったキットの持ち込みは禁止!常識以前の問題ですけど,実際は・・・・ね。

上記のアンプキットは全て音楽舎では取り寄せ可能だそうです。
既にREVOLUTION VP−Mini88は7〜8台納入済み。最終的には12,3台売
れたとのこと。しかし,熊本の田舎で一ヶ月10台以上売るかあ?!普通(^^;;

最後に・・・・
友人のうえだまゆみ氏が「すっご〜い!」と潤んだ瞳でつぶやいていたのを私は見逃さな
かった!夏のボーナスでどお?

トライオードサプライジャパンホームページ



YAHO様来熊記念音楽舎オフ(98.2.8)

パソコン通信NiftyServeのオーディオ・ビデオフォーラム(FAV)
の常連でコートCDの試聴記も書いていただいたYAHO様が音楽舎に来店。

下記にご報告文を頂きました。

■音楽舎の音
  朝の10時、ほぼ開店直後にお邪魔してしまいました。
  「いまAmpの電源入れたばかりだよ」と繰り返される店長さんでしたが、かま
  わずリスポジに座らせていただきました。
  YAHOが冷静だったのは、その時までです(^^;;ゞ。

  音楽舎のメインシステムは、CDPがC.E.CのTL-1(X.ではない)。DACがマランツ
  の最近出たばかりの50万ほどのモノ。Preはマランツ#7。Powerがサンスイ
  の最新型管球式Amp。SPがTANNOYカンタベリー15と言うラインナップ。

  そこから出てくる音、それは、今まで聴いたどんなTANNOYとも違って、鮮度
  と反応速度とエネルギーの固まりのような凄まじい音でした(^^;;ゞ。
  音が「スッターーーーン!!」と吹き抜ける心地よさ(スピード感)と、日本刀
  の切れ味を思わせるエネルギー(何処にも貧弱なところが無い!)。

  構成機器をひとつひとつ吟味してみても、どちらかと言えばゆったりたっぷり
  鳴るタイプが多いような印象なのですが、出てくる音はその正反対。
  #7にいたっては、雑誌(StereoSound)の上に置いてある(伊那の勘太郎さまや
  その近くのアンティークShopと同じセッティングですね(^^))ってぇのに。
  ラックもごく普通の木製のもので、「何が原因でこんな速い音が出るんだろう」
  と、ほんとうに不思議でした。

  唯一、他では見られないアイテムがあるとすれば、PINケーブルくらい。
  此処で使われているPINケーブルはすべてオリジナルで、ホットとコールドそ
  れぞれに1本ずつ同軸ケーブルを使ったモノ。
  もちろん素材は店長さんが吟味してるらしいのですが、詳細は判りません。

#以前、本来はペアであるべきホットとコールドにそれぞれシールドを咬ますと
#インダクタンスがどうのこうの……等という議論がありましたが、実践無き議
#論は虚しいですね(^^;;ゞ。理屈ではそうなのかも知れませんが、現実に出てく
#る音で判断しなければオーディオは「不毛」だと思うなぁ(^^;;。
#今度この型のケーブル、高周波用の同軸ケーブル使って創ってみるつもり(^^)v。

  YAHOが感嘆の声を上げると、店長さんも気をよくしたのか、オリジナルの
  PreAmpを聴かせていただきました。
  #7をお使いのみなさまには申し訳ないのですが、こと情報量と反応速度、
  そしてエネルギーに関しては、この音楽舎のオリジナルPreの方が勝ってい
  ました(まぁ#7は雑誌の上に置かれてるので、満足なセッティングとは言え
  ないのかも知れませんが(^^;;ゞ)。
  比較しなければ#7も充分素晴らしかったのですが、このオリジナルPreを
  聴いてしまった後では、演奏が何処か平板にすら感じられてしまう。

#ただし、正直に申せばこのオリジナルPre、ちょっと高域にピーク成分を感じ
#なかったわけではありません。ま、それも機器本来の個性と言うよりは、電源
#の問題や、ケーブル同士が絡み合っているとかの、セッティング上の不備が現
#れているのかもしれませんが。


  この「音楽舎」というお店、鳴らしている機器はそれほど高級機種でもないし
  特別なセッティングしているようにも見えない。
      (眼を惹くのはPINケーブルくらいで…)
  それでいて、オーディオShopとしてはYAHOがかつて聴いたことのない程の圧
  倒的なレベルの音が奏でられている。
  マジで日常的に通ってこの魔法のタネを解きあかしたい衝動に駆られます(^^)。

#それ以来、家のMarkLevinsonの反応の遅さが目立ってきてしまって……(^^;;ゞ。
#今まではそんなに気にならなかったのにぃ(^^;;ゞナハハハハ。
#やっぱ候補はたっくんお薦めの超シンプルな管球式自作Preか、ROKSANか…?。
#……ま、いまさら新製品と格闘する気力があるか?と言う問題もあるから、すぐ
#にどうのこうのと言うことはないだろうけどね(^^;;ゞ。

  ではでは〜(^^)/~~~。    【[[ BYE02114 ☆ YAHO ]]】

佐々木覚氏来熊記念音楽舎オフ(98.1.24)

パソコン通信NiftyServeのオーディオ・ビデオフォーラム(FAV)で知り合いになった
佐々木覚氏が音楽舎を来店。

最初マランツ7+VTLのメインで始まったオフ。お約束のコートCDの試聴。

沢田聖子一曲目をノンコート盤/コート盤で比較試聴。
もうイントロだけでコートCDの効果は圧倒的!存在感、密度感が全然違います。
どちらがコート済か知らせずに音楽舎吉田さんに聴かせた瞬間に「こっち!」と
コート済を即決したことからもいかに効果があるかは明らかですね。

ここで某国営放送の上田様来店。
理屈を説明すると大変感心された様子・・・・・。

遂にVTLのアンプの味の薄さに業を煮やし、メインを変更。
お待ちかねの山水のB−209登場!
温度感が上がり演奏のボルテージは嫌が応にも高まります。
特に中低域の固まりになった部分。JAZZを熱くしてくれました。
これはVTLでは絶対出せない部分ですう(^^)/

「類は友を呼ぶ」の諺通りジャズ好きがその後交代で来店。口の悪い常連さんの中
でも特に濃い方々ばかり(^^;;)。

その後はアナログのJAZZ談義に花を咲かせました。

その中で佐々木さんの発言「アナログプレーヤ持ってきてるんですけど〜・・・」
一同,早速試聴(^^)/!(こういう時の常連さんのレスポンスの早いこと!)
その時吉田さんの目が「キラリ!」と光るのを私は確かに見ました(^^;;)
やおら木製丸イスを二つひっくり返し背中合わせにして即席のPL台に・・・・
どことなく貧相な(失礼!)感じのするPLを見て,一同どんな音楽が聴けるか
興味津々です。

そして・・・・・。

いや〜(^^;;)>
驚かすつもりが逆に驚かされてしまいました本日のオフ。
ナショナル(!)のあの小さなジャケットサイズのプレーヤからあれだけの音楽が
聴ければ文句ありませんです。

確かに音のレンジ感はリファレンスのビクターのQL−V1にかないませんが、高
域のクセのなさ。低域の素直さ、肉厚感には脱帽。率直に言ってビクターのQL−
V1なんかよりより音楽聴いててノレました。

これはベルトドライブであるという事とイコライザを本体内に組み込んでいるため,
音の鮮度が落ちずにAUXレベルでプリに直結出来ることが要因とは推測しますが、
あそこまでとは正直思いませんでした。
常連さん一同も唖然としてましたね。吉田さんも自分のセッティングでいい音は出
たけど複雑な表情(^^;;)。

多分あれ以上ダンピングを施すと音が死にますので、以降はセッティングで補って
やる方向で詰めればきっと良い音楽が聴けます!

多分今の私の所より音楽が生きてるとさえ思いました。

つくづくオーディオは機械じゃないと思いました。やはりベルトドライブの威力っ
て半端じゃないわ・・・(^^;;)。

その後、モノLPの試聴。私のCH−5000R改の試聴(結局,11月に行った
改造のウチ,コンデンサ類のパラ接続を外しました)と目白押し。
気がつけば外は真っ暗・・

佐々木様遅くまでお付き合いさせてしまって申し訳ありません。
お疲れさまでした。

それより、私の方が問題です・・・。LUX PD441。
なんとかもう少しレベルを上げねば(^^;;)。




待望のカンタベリー15到着!(98.1.18)
新年早々やっとメインスピーカー,タンノイカンタベリー15が到着しました。
まだまだ本調子とは言えませんがとりあえずのご報告。
やはりウェスミンスターに比べると低域の量がダイエットされていて聴きやすいです(^^;;)
これはあくまで部屋との相性ですけど・・。
ただやはり低域がブーミーな感じ。SPケーブルがパイオニアのリッツ線なのでその辺りが
原因かも・・・・・。
吉田さんの方では対策を考えているようなので乞うご期待!
多分一ヶ月くらいで本領発揮出来ると思います。



CDプレーヤの改造(97.11.29&30)
これも音楽舎の話題じゃないのですが。
CEC CH5000RのTUNEUPをしましたのでご報告f^^;)。
我が家ではアナログが復活いたしまして、最近出番が少々少なくなったCH5000R(ー_ー)!!。
これではならじと意を決して昨晩裏蓋を開けました。内容は・・・

以上5点ほどの対策を行い、ヒアリングチェックをかけている最中なのですが、以前と比べると
低域の量感、高域の伸びが増し、特にベースラインの聞き取りが楽になりました。
心配していた中音域への影響は最小限で済んだようです。レスポンスについては低域が追い
ついてきた感じがしています。やはりアースラインの線材については銀線はまずいかな?
特にココ一番と言うところの低域の伸びは見違えるようになりました。今までは作意っぽい感じが
若干見受けられましたが,それが影を潜めより自然に,スムーズに音が出てくるように感じられます。

手を加える物が妥協の産物ですから、いいとこを極力残して悪いところをよく聞こえるようせねば
なりません。「バランス、バランス(^_-)」と唱えながらはんだごてを握ってますが、ついとことん手を
加えることへの要求がじわじわっと(・_・;




リサイクルショップで・・(97.11.24&29)
ちょっとうれしかったので・・・音楽舎の話題じゃないのですが。
先日、母を迎えに行ったとき、時間が余りましたのでフラリとリサイクルショップを覗いて
みました。
LPレコードが角の方に置いてありまして定価の一割ほどで売ってました
ぱらぱらめくってみるとダイレクトカッティングの文字。
「お、ラッキー!」
「なき王女のためのパヴァーヌ/ザLA4 EW−10003」です。
あまり期待しないでもう一枚「マイリリックス/オイゲン・キケロ」
と共に買い求めました。合計630円也(消費税込み)
中を開けて盤を見てびっくり!なんと見本盤じゃああ〜りませんか!!
レコード番号とTAKE2の刻印付です。
盤質もまあまあ。髭はありますが(中心の穴に刺した後)音には異常なし。
「これからはレコードはリサイクルショップで探すゾ」と固く決心した秋の日の出来事で
した。(^^;;)

追伸 
その後、再びそのリサイクルショップに行き,ダイレクトカッティング盤2枚。通常盤3枚
をめでたくゲットいたしましたv(^^)v



300Bキット(97.11.24)
常連の上田さんがトライオードサプライジャパンの300BDという300Bパラシングルアンプキットを持ち込ん
で試聴中です。
300B特有の線の細さ。鳴きのような物も感じられず,分厚い中低音が心地よく響きます。
ちょっと最低域までは伸びきっていませんが素晴らしいバランスです。
「どこかチューンアップしたでしょ!」
「配線をちょっとむにゅむにゅ・・・」
しつこく聞き込んだところによると・・・・
ノーマルの配線材から銀線に変更したとのこと。さらに吉田さんのアドバイスによりそれを2重化した由。
つまり入力からの線のみ銀線2重張り!しかも基板を一部削除して銀線にて裏打ちしたそうです。
それ以外はオリジナル。「今ビタミンQ(カップリングコンデンサ)手配してるの」
「んじゃ,それに合わせてセレクタをパスしてボリューム短連にすれば?」と私の囁き(^^;;)。
あの音にビタミンQの低域の伸びが加わればとんでもない怪物くんが生まれるかもしれません。
機会があれば,またご報告いたします。



メインスピーカー交代・・その後(97.11.24)
さて,その後のSpendor SP7/1。
これが大化けしましたのでご報告します。
役不足どころかGRFメモリー(デモ用に居候中)をぶっ飛ばし,音楽舎メインの座を獲得中です(^^;;)。
気になっていた高域のソフトドームの音臭さが抜け,中低域の分厚さが出てきています。少々音の構成が
スリムですが,十分音楽舎のメインとしての使用に耐えます。
いったい一週間で何が起こったのでしょうか?
答えは「なにもしてませ〜ん(^^)」
なんと,ユニットのエージングのみでここまで変わるそうです。
それにしてもこの変化には吉田さんも「びっくりしてる」そうです。
特に中低域の音の分厚さが加わったことで音楽が楽しく聴けるようになりました。
さあ,カンタベリー15との競争が見物です!



メインスピーカー交代(97.11.16)
音楽舎のメインスピーカーがタンノイウェストミンスターからSpendor SP7/1に変わりました。しかし!
明らかに役不足!!!なにより高域のあの麻薬的な響きがソフトドームの限界に置き換わってしまい,
楽しく聞こえてきません。
吉田さん曰く「真打ちを手配してるよ〜(^^)」
そうです。音楽舎といえばタンノイ!
残念ながら、ウェストミンスターはどうしても部屋との相性が悪く,レスポンスの良い低域を再生してくれ
ませんでした。
今回それを踏まえて真打ち登場!なんとカンタベリー15!!
カンタベリー12はウェストミンスターの前に音楽舎メインスピーカーをつとめ,売られる前は非常に良い
状態まで成長しました。今回もバスレフ型の締まりの良い低域を期待しています。
詳細は到着次第またお知らせいたします。


マランツ7の再発売について

当該サイトを国内外で探したのですがなかなか良いものに巡り会いません。
ほとんど紹介程度で済んでしまってるようです。
ここでお話したいのは再発売されたマランツ7プリアンプの評価ではなくどうしたらもっといい音で音楽を
楽しめるか。についてです。

正直に書きますと,現在市場に出回っているマランツ7の再発売品はこと音質に関してはオリジナルより
劣悪であると言わざるを得ません。
これはカップリングコンデンサ等をフィルムに変更した事が原因でありますが,もう一点。組立技術が当
時より劣っているのでは?と思います。
一例を挙げると,ケースの中を開けてみると当然半田で各部品が止めてありますが,この半田付けに不
良が多い。

では,どうやって良くしていくかについてですが,「音楽舎」ではマランツの内諾を得て手を加えています
主な交換部品はコンデンサ類が主ですが,全て明らかにすることは申し訳ありませんがご容赦下さい。
(私が知らないということもありますので(^^;;)
上記チューンアップは購入者(ユーザー)と相談しながら音決めをおこなっていきます。
ですから、「音楽舎」仕様のマランツ7といえど一台一台音質は厳密には異なるわけです。
当然真空管も交換ですがこれこそケースバイケース。音の良い真空管が買い占められて市場から枯渇し
ていますので,最近は「音楽舎」でもロシア製を試験的に使っています。

で,その音質ですがノーマルタイプのマランツ7と常設の自作プリでは正直相手になりません。
回路的には似ているはずなのですが,やはり細かいチューンアップが功を奏して自作プリの方が音に厚
みがあります。音の躍動感も一枚上手です。
チューンアップモデルになるとそのあたりかなり改善されますが,現在ドック入りしているチューンアップモ
デルは残念ながらありませんので試聴はお預けです。

以上マランツ7の話題でした。

 

 

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